夜間介護のストレスで虐待。。
夜間の介護、そのストレスが虐待の原因だという。
先日報道された特養での介護職員による虐待では、「夜勤のストレスがあった」から、暴力をふるうに到ったと言われている。
ストレスから来るイライラを周りの人にぶつけると、すっきりする。
誰も当り散らす相手がいなかったら、お皿をたたきつけて割ったり、障子を蹴破ったりする。
この介護職員の場合、当り散らす相手が「入所している寝たきり老人」だったわけだ。職業上絶対にあってはならないことだが。
「さっさとくたばれ」と言ってすっきりしたのだろう。
認知症の介護は昼間でもストレスだらけ、夜間の介護はなおさらだ。
自宅で介護している家族にも過大な負担となっている。
夜間介護がどんなに苦痛であっても家族は逃れることができない。
だが、介護職員は立場が全然違う。辞職すればすむことだ。
ストレス過多でガマンして続ける必要などない。
入所者に暴力をふるう前にさっさと辞めてほしかった。
何かどうしても辞められない理由でもあるのだろうか。
この人は五十歳代だと報道されているが、その年齢では介護以外には求人がないのかもしれない。
もしそうなら、この問題は「本人の適性に合った仕事がない」という社会問題ということになる。
「社会のひずみ」が最も弱いところ(=寝たきり老人)に被害を与えている。それが施設での虐待だろう。
そんな現象を「個人の資質の問題」だとみなしている限り、解決の糸口は見えてこないだろう。
政府は現実を見ているのだろうか。
もし見えているなら、見て見ぬふりしているのだろうか。
<That's Ninchi Show 2 No.1190>