認知症という病名の病気はない。。
精神病と精神障害は、どう違うのだろう。
世間では(一般常識としては)区別して使っているのだろうか。
精神病なら患者で、精神障害なら障害者となるのだろうか。
区別が曖昧で、医学知識のない者にとっては混同しやすい。
これと同じようなことが認知症でも言える。
認知症を病気だとすれば患者で、脳機能障害とみれば障害者だ。
原因となる病気によって脳機能障害の出る部分や時期や進行速度や経過が全然違うし、厳密に言えば症状も各自異なる。
脳血管型認知症ということだ。
病気ではないから「認知症の特効薬」というのはあり得ない。
「アルツハイマー病の特効薬」というのなら、あり得る。
現存の「認知症の薬」と言われているものがその路線だ。
残念ながら完成度が低く、「特効薬」には程遠い。効く人と効かない人があり、ほとんどが「気休め」か「お守り」のようだ。
それでもまだ薬があるだけマシで、他の病気が原因で認知症が出ている場合はどうしようもない。
治療薬もなく「暴れて困る」という時、どうしたらいいのだろう。
医師は「精神科の薬でおとなしくさせる」という方法をとるようだが、それなら精神障害も出ているということなのだろうか。
脳機能障害があれば、中には精神障害も出ることもある。
「精神科の薬」が効けばいいのだが、老人には「効果がない」とか「効きすぎて眠ってばかり」とかで、なかなか上手くいかない。
思えば精神病や精神障害だって薬だけで治るものではない。カウンセリングや環境の整備などが重要だという。
だから、「精神科の薬」だけで認知症の症状が抑えられるはずはなく、同様に周囲の人の対応や環境整備が必要なのだろう。
医師におまかせでは少しも改善しないのはそういう理由だと思う。
医師には治せないという前提で対処法を考えるべきだと思う。
<That's Ninchi Show 2 No.1166>