認知症介護、まず逃げ道を。。

認知症介護の継続には逃げ道が必要だと思う。

家族による認知症の在宅介護の困難さは、常識では考えられないようなレベルで、継続していくことは大変難しい。

しかし、どんなに困難であっても最後の最後まで認知症の本人に寄り添うことが求められる。家族だから、逃げ出すことは不可能だ。

介護ストレスの重圧から逃げたくても逃げ場がない。

自分と認知症の本人とが生きている限り、この苦しみは続く。

そういう状況が、介護の悲劇を招くことになる。

まず逃げ道を用意してから、介護を始めることが必要だと思う。

たとえば、「施設入所」という逃げ道を。

同じ苦労であっても、「あと三ヶ月ガマンしたら、施設に入所できる」というのであれば心理的には大きく違ってくるものだ。

ただ、経済的に施設入所が難しいという例もある。

福祉の充実を叫んでも、これ以上は望めないような世相だ。

そういう時には、精神的な逃げ道があると少しは違ってくるだろう。

心を解放できる場所、「逃げ場」があれば。

悩みを聞いてくれる人々がいるだけでも違う。

認知症の介護は常識では考えられないような苦労の連続だ。

逃げ道や逃げ場、それらがないと継続は大変困難だと思う。

<That's Ninchi Show 2 No.1158>