これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

介護ストレス、シマウマのようになれば。。

ストレスだらけでも、シマウマは胃潰瘍にならない。

弱肉強食の野生動物の生活はストレスだらけのはずだ。
毎日のようにライオンに追いかけられ、命がけで逃げ切っているから。

それでもシマウマは胃潰瘍にはならないらしい。

もし人間なら、そうはいかない。毎日のように命がけの戦いを繰り返していたら、慢性的なストレスで胃潰瘍などの「ストレス性疾患」になるだろう。

それだけではない。ほとんどの病気はストレスにより誘発される。

慢性的にストレスを受けると「ストレス反応」も慢性的に起き、コルチゾールが過剰に放出され、免疫力を抑制し、感染症に罹患しやすくなる。

「一時的なストレス」に対しては「ストレス反応」により免疫力は強化される。
眼前の敵(ライオンなど)との戦いでの負傷に備えて、という意味だろう。

「ストレス反応」には昂進と抑制という二面性があるらしい。

ストレスホルモンには一時的(短期的)には昂進、継続的(長期的)には抑制という相反する方向の働きを持つものがある。

「ストレスの継続」という条件下では、免疫力は抑制される。風邪をひいたらなかなか治らないし、下手をすると肺炎にまでなってしまう。

「ストレス反応」は一時的には生存に有利だが、長期的・継続的には生存に不利になる。「一時的な防御システム」だと理解すればいい。

なぜ、シマウマはストレスに強いのだろうか。

ライオンに追われて必死で逃げている時しか「ストレス反応」が起きていないからだそうだ。逃げ切ったらリラックスしているという。

ライオンから逃れて、ゆったりと草を食べている時にシマウマは嫌な記憶(=恐怖体験など)を思い出したりはしない。そこが人間と違う。

人間なら「さっきは怖かった」と思い出して、「次はどうしよう」と不安になる。

嫌なことを思い出すだけで、実は「ストレス反応」が起きているらしい。
不安感を持つことも、同じ結果となるそうだ。

ストレスに強くなるには、シマウマを見習うといいのだろうか。

嫌な記憶という過去、これからの不安という未来、それらを考えずにいられたらいいわけだ。今この時だけ、現在のことのみに神経を集中させて。

しかし、過去・現在・未来という流れの中で思考するのが人間だから、そう簡単にはシマウマのようにはなれないだろう。

ストレスが継続している環境でも、シマウマのようにリラックスできれば生き残っていける。「常に緊張している状態」が悪いわけで。

ストレスを受けても、それを引きずることなく即時に気分転換し、リラックスできればストレスで心身を壊すことはない。

嫌な記憶や不安感を克服する方法はないのだろうか。




              <That's Ninchi Show 2 No.1151>