介護ストレス、シマウマのようになれば。。
ストレスだらけでも、シマウマは胃潰瘍にならない。
弱肉強食の野生動物の生活はストレスだらけのはずだ。
毎日のようにライオンに追いかけられ、命がけで逃げ切っているから。
それでもシマウマは胃潰瘍にはならないらしい。
もし人間なら、そうはいかない。毎日のように命がけの戦いを繰り返していたら、慢性的なストレスで胃潰瘍などの「ストレス性疾患」になるだろう。
それだけではない。ほとんどの病気はストレスにより誘発される。
「一時的なストレス」に対しては「ストレス反応」により免疫力は強化される。
眼前の敵(ライオンなど)との戦いでの負傷に備えて、という意味だろう。
「ストレス反応」には昂進と抑制という二面性があるらしい。
ストレスホルモンには一時的(短期的)には昂進、継続的(長期的)には抑制という相反する方向の働きを持つものがある。
「ストレスの継続」という条件下では、免疫力は抑制される。風邪をひいたらなかなか治らないし、下手をすると肺炎にまでなってしまう。
「ストレス反応」は一時的には生存に有利だが、長期的・継続的には生存に不利になる。「一時的な防御システム」だと理解すればいい。
なぜ、シマウマはストレスに強いのだろうか。
ライオンに追われて必死で逃げている時しか「ストレス反応」が起きていないからだそうだ。逃げ切ったらリラックスしているという。
ライオンから逃れて、ゆったりと草を食べている時にシマウマは嫌な記憶(=恐怖体験など)を思い出したりはしない。そこが人間と違う。
人間なら「さっきは怖かった」と思い出して、「次はどうしよう」と不安になる。
嫌なことを思い出すだけで、実は「ストレス反応」が起きているらしい。
不安感を持つことも、同じ結果となるそうだ。
ストレスに強くなるには、シマウマを見習うといいのだろうか。
嫌な記憶という過去、これからの不安という未来、それらを考えずにいられたらいいわけだ。今この時だけ、現在のことのみに神経を集中させて。
しかし、過去・現在・未来という流れの中で思考するのが人間だから、そう簡単にはシマウマのようにはなれないだろう。
ストレスが継続している環境でも、シマウマのようにリラックスできれば生き残っていける。「常に緊張している状態」が悪いわけで。
ストレスを受けても、それを引きずることなく即時に気分転換し、リラックスできればストレスで心身を壊すことはない。
嫌な記憶や不安感を克服する方法はないのだろうか。
<That's Ninchi Show 2 No.1151>