「認知症の人に寄り添う」、できない人は。。。
「認知症の人に寄り添う」のが、介護の基本だと言われている。
まさにその通りだが、実行するのは難しい。「ありのままを受け入れて、いつも傍らにいる」という、それだけでいいのだが。
それができる人が何人いるだろうか。容易なことではない。
認知症の人の「ありのまま」というのは、たいてい普通の人には受け入れがたいものだ。
非常識で、自分勝手で、ワガママしほうだい・言いほうだいで、時にはひどく冷淡・冷酷で、極端に感情的で、異常に執念深く、がんこ。
それらを「本人には何の非もない。脳機能障害がそうさせているだけ」として、冷静に「平常心で」介護することが必要だという。
それが「ありのままを受け入れる」ということらしい。
介護職の人はそれができるから「いつもゆったり、落ち着いて、笑顔で介護」できているのだろう。
そのように対応していれば、認知症の人は不安感が薄らぎ、安心感が持てるから、症状の悪化を抑えることも可能だ。
こういう「笑顔、安心、ゆったり、好循環」という言葉で表せるような介護であれば、時には達成感も得られる。
正反対の「怒り、不安、あせり、悪循環」というマイナスの言葉だらけの介護であれば、継続は困難だ。
「ありのままを受け入れる」ことができるか、できないかで決まる。
そのことをわかっていても「できる人」と「できない人」がいるわけで、できない人の割合のほうが高いのでは?
「できる人」が「こうすれば上手に介護できる」と教えてくれても、それは「東大生のノート、学習法」と同じことだ。
「できない人」が同じようにしてみても同じ結果にはならない。
そういう「できない人」が「認知症の人に寄り添う」には、どうしたらいいのだろう? それを教えてほしいと思う。
<That's Ninchi Show 2 No.1120>