これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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介護サービス情報公表システムは。。。

介護サービス情報公表システム、そんなのがあるとは。

お役人様がこういう便利なものを作ってくれていたとは知らなかった。
ネットで、地域ごとに介護施設や介護事業所の詳細がわかる。

うちの親のために特養を探していた頃(2008~2010年)は、施設名と住所・電話番号と定員数が書かれたリストしかなかった。

地域によっては、市役所のサイトで各施設の「待機者数」がわかることもあったが、ここまで総合的なものはなかった。

当時は介護施設の種類さえ知らなかったから、それだけの情報で「どうやって選んだらいいんだ!」と途方にくれたものだ。

この情報システムでは「介護老人福祉施設とは?」という、施設の種類ごとの解説まで付けられていて、便利になっている。

ただ、一般の老人ホームは掲載されていないように見える。

ちらっと見た限りでは特養(介護老人福祉施設)や老健(介護老人保健施設)の項目しかない。

項目名は「認知症対応型共同生活介護」となっていて、通称と違うのでわかりにくいが、「グループホーム」は掲載されている。

一般の老人ホームや「サ高住」はお役所の目の届かないところにいるようで、情報がとれないから記載しようがないのだろうか。

じっくり見ると一般の老人ホームの項目もあった。

「特定施設入居者生活介護」という項目になっている。これが、一般の有料老人ホームを指すようだ。

以前のリストと比べて、このシステムは格段によくなっている。

わかることは、定員、前年度の退去者数、死亡者数、職員数、職員の勤続年数、看護師や医師の人数、部屋数、部屋の広さ、各種料金等々。

項目数も多く、内訳もあり詳細な情報を得ることができる。

一つの施設について記載された情報が多いので、「ここ」という施設、見学に行くべき施設を事前に絞り込むことができるだろう。

特養はネットでは情報が得にくい。一般の老人ホームと比べて、ネットでの情報公開が少ないと思う。

建物外観の写真すらない施設があって、しかたなくグーグルの地図で見て確認したことも何回もあった。

この公表システムでは、「ホームページ」というリンクが付いていて、施設の自前サイトで建物の外観や内部の写真も見ることができる。

今では特養や老健でもホームページを持つところが出てきたようだ。

市町村単位で検索できるので、地域をしぼって検討するのに便利だし、「ここ」という施設には「しおり」が付くという機能もある。

「ここ」という施設を何件か集めると、一覧表にして「比較検討する」機能もあり、役に立ちそうだと思う。

ただ、特養と「小規模多機能特養」とが別のグループになっているので、同時に検索することができず、見逃すこともあるだろう。

というのも、うちの近所の「タバコの煙でお客を迎える特養」が「特養」の検索では出てこなかったからだ。

使いにくい点もあるが、なかなか良くできていると思う。
これからじっくり見てみるつもりだ。


                                <That's Ninchi Show 2 No.1103>


介護サービス情報公表システム(厚生労働省