特養の玄関脇でタバコは。。。
タバコが健康上有害であると、誰でも知っている。
自分のタバコの煙が周りの人の健康を害し、心理的にも嫌な思いをさせることも、今では知っている人は多い。
だから「室内では(空気を汚し、壁も汚れるので)吸わない」で、ベランダやアパートの表玄関で吸う人が増えたのだろうか。
職場や公共の場での「禁煙」が広まってきてから、「外での喫煙」が以前にも増して目立つような気がする。
喫煙者が「わざわざ外で、暑さ寒さの中で吸う」とは思えない。
家族や職場の同僚に「気をつかって」のことで、外なら誰にも迷惑をかけないと(風が吹けばきれいになるから)思うのだろう。
家族や同僚には迷惑をかけなくても、外でも「見知らぬ通行人」や近所の人には迷惑をかけているのだが、わかっていない。
喫煙者には「煙が苦しい」人の気持ちは想像できないからだ。
「こんなわずかな煙」だし、大気で分散して薄まっているし、文句を言うほうがおかしいし、神経質過ぎると。
その人の身になって考えることが「思いやり」だが、言うのはやさしいが実行できる人は案外少ないものだ。
どうしても主観にとらわれ、「こんなこと、たいしたことない」と軽く考えがちだ。
多くの場合、自分がその立場になるまでは理解できない。
数年前だが我が家のすぐ近くに「特養」が建ち、うちの親が入居できたら便利になると喜んでいたが、まだ見学にも行っていない。
その理由は誰も思いもよらないことだろう。
特養の玄関脇(ドアのすぐ側)で職員が何人かタバコを吸っていることが多くて、とても近づくことができないからだ。
介護が始まってからストレスのせいか、喘息の発作が出るようになり、少しの煙でも呼吸困難になる。
2m先を歩いている人の持っているタバコの煙でも発作が出る。
施設の前の道を通るときは「玄関脇に誰かいるかどうか」をチェックし、いるようだったら息をしないように早足で歩く。
この施設には庭がないが、玄関前と横に十台ほど可能な駐車場がある。
それだけスペースがあるなら、どこか別の場所で吸ったらいい。
なぜ玄関脇なのだろうか?
考えてみると、たぶん「ひさし」がそこにしかないからだ。
職員の通用口には「ひさし」がない。夏の暑い時に直射日光の下では立っていられないから、ここでは無理だ。
設計者は「玄関脇で喫煙」ということを想定しただろうか。
そんなことは一切考えてなかったと思う。来訪者を煙で迎えるなど考えられないから、普通は。
しかし、それが普通になって久しい。うちの近所のコンビ二と食品スーパーは二つとも玄関脇が「喫煙所」になっている。
アパートの集合ポスト(表玄関脇の郵便受けが設置してある所)前に大量の吸殻が落ちていて、煙くさく、近寄れないこともある。
近所には玄関前の喫煙禁止というコンビニもあるので、少し遠いがそちらを利用している。スーパーも遠い所まで行く。
こういうわけで「家から最も近い特養」に親を入居させることはないと思う。近いのに利用できないというのが残念だ。
他人の痛みを想像できる人が介護職に就いていると思っていたが、喫煙者には「煙害」の苦しさは理解できないのだろうか。
それとも、もし喫煙室を設けていないとしたら、経営者のほうに問題があるのかもしれない。
どちらにしても「思いやりのない」「他人の痛みを想像できない」「やさしくない」施設だということで、避けたほうがいいのだろう。
<That's Ninchi Show 2 No.1100>