老母と同居するなら、世帯分離を。。。
老人の一人暮らしや老人だけの世帯には特典がある。
もちろん裕福な老人は除外されるが、裕福でも同居家族がいるよりは単身や老夫婦だけの世帯にしておくほうが、介護では有利だ。
介護保険サービスは二種類に分けられている。介護プラン表では「生活」や「身体」という言葉で記されている。
オムツ交換や入浴介助という「身体」サービスは誰でも平等に受けられる。介護度に応じて、必要と判断されれば。
しかし、掃除や洗濯、料理や買い物などの「生活」サービスは同居家族がいると制限されるらしい。
同居家族がいるといっても、一人しかいなかったらどうだろう。
その家族が仕事に行って留守になる時間は、老人はたった一人。
独居老人と同じ状況だが、介護保険サービス上では違うわけで。
夜遅くに家族が帰宅するまで、実際には誰も面倒を見ていないのに、家族が側で見守り、食事や服薬もできているとみなされている。
先日この「日中独居老人」についてのテレビの特集番組を見ていたら、
問題解決のために「世帯分離」を勧めていた。
同じ家に住んでいても、住民票を分けて別々の世帯にすればいい。
「世帯分離」は市役所に行けば実に簡単にできる。所要時間は10分だ。
それでも「世帯分離すると扶養家族の特典がなくなるのでは?」と思って考えてしまうこともある。税金や健康保険などの。
別居していても親を扶養家族にできるから、その点は問題ない。
二世帯住宅を建て、これから親と同居しようという時や、親を自宅に引き取って同居しようとする時は、最初から分離しておけばいい。
住民票の記載という一点だけで、不公平が生じている。
特養などの老人施設への申し込みにしても、独居老人のほうが有利だ。
「日中独居」という事実があっても、考慮されるかどうか。
お役所仕事は「書類上の記載」が全て。「大岡裁き」はない。
たったそれだけで同じ状況でも施設入所の順番があとまわしになり、補助金がもらえないというのがおかしいのだが。
<That's Ninchi Show 2 No.1092>