介護はイライラすることばかりだが。。。
今朝ゴミを出しに行ったら、老人施設の車が停まっていた。
うちのアパートは築三十年だが、老人のいる世帯はほとんどない。全くバリアーフリーを考えてなくて凸凹だらけだから。
五階建てでもエレベーターは奇数階しかとまらず、あとは階段。老人には住みにくいから、年取った親との同居は難しい。
ということで、今まで老人施設(デイサービス)の送迎車を見たことはあまりなかった。この五年で一回あったかな、という程度。
前回は施設の人が二人がかりで車椅子をエレベーターで運んでいた。数分後に、老人を乗せて降りてきた。家の戸口までのお迎えだ。
表玄関の階段が七段ほどあるから、なかなか大変。この建物の設計者には歩けない人を道路まで下ろすという設定はなかったようだ。
二人でも(男女二人だった)どうにかこうにかという様子。車に乗せるまで何分だろう。十五分くらいかな。
表玄関にスロープのある新しいマンションならラクだろう。
今日のお迎えは簡単だ。八十歳ぐらいの老人だが、杖もなく歩ける。
たぶん階段の上り下りも可能だろう。
表玄関まで息子さんが送ってきているので、施設の職員はその老人を車に乗せるだけ。それでも老人は動作が遅いので時間はかかっていた。
自分ならイライラして「さっさと乗ってくれ」と思うし、遅いと抱えてでも乗せるが、介護職の人はさすがにプロ、落ち着いたものだ。
自分で歩ける人は歩かせる。足があがり、車に乗り込める人は手伝わない。老人の残存能力を発揮させる場を奪ってはいけないから。
抱えて乗せたほうが早くても、自分で車に乗り込むまでじっと待つ。
いつも思うが、介護というのは効率とは無縁だ。時間ばかりかかって何もできないことも多い。
介護に携わる人は「イライラしない、できなくてもしかたない」と自分に言い聞かせることが必要だと思う。
効率主義、成果主義で生きてきた人には難しいことだ。
<That's Ninchi Show 2 No.1087>