老老介護、「だいじょうぶ」と言われても。。。
介護ストレスは外からはよくわからない。
老父母が二人だけで暮らしていると、誰でも気になる。
特に「老老介護」の場合は。
それでも「だいじょうぶ。おまえたちに迷惑かけられないから」と親に言われたら、気にはなってもそのままにしてしまうものだ。
都合のいいほうにとる(考える)から。親が「だいじょうぶ」と言うのをそのまま信じてしまいがちだ。
介護に苦しんでいても、外部からはそれがわからない。
介護ストレスで身体や心が壊れかけていても、周囲には心配かけないように「だいじょうぶ」と言ってがんばる。限界まで。
そういう人は多い。日本人は誇り高くガマン強いから。
「お母さんが認知症になった」という知人の話だが、長年一人でお父さんを介護して、看取って「さあ、これから」という時だそうだ。
介護ストレスが認知症の発症につながったかもしれない。
親の「だいじょうぶ」を真に受けてはいけない。
だいじょうぶじゃないのに、プライドがそう言わせることもある。
また、ヘルパーさんなど他人に家に入ってこられるのが嫌で「だいじょうぶ」と言って、一人でがんばることも。
たった一人での昼夜の介護は拷問に等しい。
まして、老人が一人で介護する老老介護など、そのままほっておいていいものかどうか。普通に考えたら見過ごすことはできない。
老人は「施設は嫌だ」とか、「ヘルパーさんが来ると気疲れする」とか言うものだが、それはそれ。
問題なのは「とっかかり」で、第一歩が不安なだけ、新しいことが嫌なだけで、慣れればどうということはない。
上手に第一歩を踏み出せるように誘導すればいいだろう。
もうこれ以上、老老介護を放置していてはいけないと思う。
<That's Ninchi Show 2 No.1076>