認知症の早期発見、別居家族では。。。
別居していると親のことはよくわからない。
わからないから、「突然親が認知症になった」とあわてることになる。
うちの親が認知症を発症した時だってそうだった。
実は突然ではなく、その一年ぐらい前から様子が変だった。家族が知らないだけで、ご近所の人は気が付いていたようだ。
では、どうすれば別居家族が早期発見できるのだろうか。
何か手がかりがあるといい。
「こういうことがあれば認知症を疑ってみよう」というものが。
以前にとりあげた「家族が作った認知症のめやす」は、同居家族のものだと思う。別居家族にはあてはまらない点があり、不十分だ。
別居家族よりも先に異変に気づく人は誰かを考えてみる。
訪問介護のヘルパーさん、お隣の奥さん、行きつけの店の主人、行きつけの診療所の看護師さんなど、身近な人々が該当する。
場合によっては宅配便の配送員や郵便局員も。
医師は認知症がわからない人が多いので、除外。うちの親だって何人もの医師にかかっていたが、誰一人として気づかなかった。
医師は本来「この病気の人は認知症に注意してください」と家族に教えてくれてもよかった。それなのに、誰も一言もなかった。
医師は頼りにはならない。「毎日のように通院してるから大丈夫、認知症なら知らせてくれる」と思ってはいけない。
看護師さんやヘルパーさん、ケアマネージャーさんなら気づきやすいから、知らせてくれることもあるだろう。
うちの親の場合、訪問介護が週に二回や三回はあったので、ヘルパーさんは気が付いていたはずだが、知らせてはくれなかった。
忙しいからか、家族なら気づいていると思われていたのか。
今となってはわからない。ただ言えることは「家族のほうから連絡を密にとっていたら」違う結果になっていただろう。
気づいたことがあっても、わざわざ知らせてはくれないものだ。
ご近所の人も、介護や医療スタッフの人々も。
親の認知症を早期発見するためには、親の周囲の人々が頼りだ。
それらの人々から情報を得ることが必要だと思う。
<That's Ninchi Show 2 No.1072>