これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症の人の暴走を防ぐには。。。

認知症には暴言・暴力だけでなく暴走もある。

宮崎市駅前の暴走事故のニュースを見て、そう思った。認知症の異常行動として「暴言・暴力」に「暴走」を追加せねばならない。

昔は「暴走」と言えば「暴走族」で、若い人の他人の迷惑を考えもしない無鉄砲な運転を指していた。大人になれば分別がついて消滅する。

少し前から、飲酒運転や覚せい剤等の薬物常習者の運転による暴走が増えて問題になっている。ストレス社会の「負の産物」と言える。

二つとも依存症があって、問題解決は困難だ。

もう一つ、「てんかん」患者の暴走運転がある。脳機能障害によるもので、一時的に意識消失があるらしい。

これらの暴走だけでも充分な対策がとられているとは言えないのに、今からのちは「認知症老人の暴走」まで加わる。どうなるのだろう?

こんなに頻繁に「歩道に暴走車が乗り上げる」ようだったら、普通に歩道を歩いている時も、常に警戒しておかねばならない。

高速道路を逆走していたケースと同じく、このケースも全く悪意はなく「本人にとっては普通に運転していた」だけなのだろう。

そうなると、責任は「認知症の人を一人で外出させた」家族にあるとされるのだろうか。24時間監視することなど不可能であっても。

このケースはスケールの大きな徘徊と言える。鹿児島県の自宅を出てから宮崎県まで100km、車を運転して来て最後に暴走したわけで。

これを家族がとめられなかったし、ご近所もとめられなかった。地域の支援があれば認知症の人もこれまで通り暮らしていけるはずなのに。

テレビ局の取材によると、近所の人は誰も認知症だと知らされてなかったようだ。本人の態度も「ごく普通」で、全く気づかなかったとか。

家族が前もってご近所に知らせておけばよかったのだろうか。そうすれば、事故は防げたのだろうか。二人も死者が出ていることを思うと。

「地域の支援で、期待できるのは徘徊時の捜索ぐらい」だが、今回の例のように隣の県まで行ってしまったら、どうなのだろう。

隣の県は警察だって「管轄外」となり頼りにならないわけで、広域で認知症の人を追跡することは不可能に思える。

こういう事故を防ぐには「自動車を処分する」しかないだろう。

認知症の人に「認知症だから運転できない」と言っても絶対に言うことを聞かないだろう。仮に納得しても、じきにそのことを忘れる。

認知症の人は何をするかわからない。自傷他傷を防ぐために刃物を隠すのと同様に、「走る凶器」の車も処分することが必要だと思う。

              <That's Ninchi Show  2  No.1051 >