これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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「摂食嚥下関連医療資源マップ」は。。。

「摂食嚥下関連医療資源マップ」が公開された。

高齢者の嚥下機能低下の問題は「しかたないとして」無視されているように思う。「高齢だから」「認知症だから」という理由で。

そして、「食べられなくなったら終わり」とみなされ、いつの間にか「終末期」介護とされている。うちの親の例のように。

リハビリ可能かどうか診断してくれる所も、リハビリしてくれる所も全くないので、うちの親も胃ろうを付けたままで何もしていない。

嚥下機能回復リハビリをするつもりで退院したはずだった。

今回の摂食嚥下関連医療資源マップは、そういう人々には貴重な情報源となるだろう。近くの医療機関を検索できるとすれば。

ネットで見ると、マップには「内視鏡」という文字が多く並んでいる。嚥下内視鏡というものを使って嚥下機能を見るらしい。

うちの親の「嚥下機能テスト」はゼリーを食べさせて「のどを通るかどうか」を外から目視しているだけだったのだが。

あるところにはある。知らないだけで。

ただ残念ながら率直に言うと、このマップは「まだまだこれから」という代物だ。東京近辺の人には役立つが、地方では。

東京のマップには多くの医療機関が見られるが、地方は「すかすか」。

これからに期待しよう。ともかく、何もないよりは大きな進歩だ。東京医科歯科大学の研究成果だそうだが、税金を使ったものだろう。

厚生労働科学研究委託費長寿・障害総合研究事業「高齢者の摂食嚥下・栄養に関する地域包括的ケアについての研究」の成果だとか。

「今後地域と医療介護資源がつながっていくための場として、摂食嚥下問題に対応できる医療資源マップを作成した」という。

医療介護の研究費としても高額の公費が使われているようだが、こういうように実用的な成果を出せるのはどれぐらいだろうか。

              <That's Ninchi Show 2 No.1049 >


参考:産経ニュース「ゆうゆうLife」

のみ込みの機能が低下した人や、胃に直接栄養補給をする「胃瘻(いろう)」の人などに、のみ込みの訓練をする「摂食嚥下(えんげ)」のリハビリテーションが行き渡っていない。専門職が少なく、多分野に散らばるため、探しあてるのが困難なことが理由の一つだったが、摂食嚥下に携わる医療機関などを地図上に示したマップが開発された。リハビリをして、食べる楽しみを取り戻すことが期待される。東京医科歯科大学の戸原玄(はるか)准教授は15年間にわたる訪問歯科診療の経験から、口から食べられる多くの人が、リハビリテーションから取り残されていると感じている。

 初めて訪問診療に出向いた先で驚く光景に出合うこともある。「ミキサー食の患者さんが、実はこっそり煎餅を食べていたり、半身まひで胃瘻の患者さんが『俺も、みんなと同じように食べたいんだよ』とペラペラ話したり。こうした人が、口の動きがそれほど悪いはずがない。リハビリをすれば食べられるのに、正しい治療に結びつかず、食べられずにいる人がたくさんいると思う」。     (以下省略)