これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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育児も介護も誰にでもできると。。。

「誰にでもできる」という思い込み、それが問題だ。

介護士が不足しているのと同じように、保育士も不足しているらしい。少子化で子供が減っているのに不足というのは妙な話だ。

子供が生まれるからといって専業主婦になることなく、出産後も仕事を続けるケースがほとんどになったからだそうだ。

もう一つの原因は低賃金にあるという。保育士の資格を持っている人が仕事を辞めてしまう理由としては。

命をあずかるという責任の重い仕事であるにもかかわらず、その重さにつりあうだけの賃金が得られない。そこが問題らしい。

その根底には「赤ちゃんの世話は誰でもできる → 誰でもできることなら高い収入は必要ない」というような考えがあるのだろう。

今の社会通念として、老人介護も同じように「誰でもできる」と思われているようだ。だから介護士の給料も低く抑えられているのだろう。

しかし、ほんとうに誰でもできることだろうか。そして、育児や老人介護を他の産業と同じように考えていいものだろうか。

自分の子や親をあずけるわけで、何よりも「安心、安全」でなくてはならない。それが第一で、最も重点を置くべきところだ。

コストをかけずに「安心、安全」があるだろうか。

責任の重さに見合っただけの収入がないのに、社会貢献という意識だけで仕事を続けていけるとは思えない。

資本主義経済では需要が高ければ商品の値段は上がる。保育士や介護士が不足している今は、本来なら給料が上がっているはずだ。

何がそうさせないのだろう? そこがよくわからない。

             <That's Ninch Show 2  No.1048 >