肺炎球菌の予防接種は。。
肺炎球菌の予防接種は効くのだろうか。
最近、盛んに「肺炎予防のテレビコマーシャル」を見かける。俳優の西田さんが「肺炎は高齢者の死因の第三位」と言うと説得力がある。
補助金が出るのは対象になっている年だけ、今年を逃すと五年後になると思うと、老人は「打っとかないと」と思うかもしれない。
「期間限定」に弱いものだが、CMでは効果については何もない。
認知症高齢者のインフルエンザ予防注射の効果に疑問を持つのと同じく、こちらのほうもどこか「うさんくさい」ように思う。
テレビコマーシャルという高額な宣伝料をかけても儲かる、「おいしいお金儲け」に老人が使われているという意見の人もいる。
高齢者の肺炎は「肺炎球菌」によるものだけでなく、「常在菌による誤嚥性肺炎」も多いから意味がないという意見もある。
老化が進んで認知症を発症し、脳のどこがどう壊れているかもわからない人でも予防接種で免疫がつくのだろうか?
そういうように疑ってしまうのは、身近なところに「肺炎で死亡」という実例があるからだ。
もう三年になるが、認知症の母(91歳)が施設入所の際に肺炎球菌の予防接種をして、半年後に肺炎で亡くなった。
原因となった細菌の種類は特定されていない。
死亡診断書は「肺炎」だが、死因ははっきりとはわからない。医師からは「高齢だから」「老衰では」と言われて終わりだ。
そういう例がほとんどだと思う。肺炎球菌による肺炎が死亡原因のどれだけを占めているかというデータはとりにくいだろう。
認知症で「脳が壊れているから」薬が効かないとか、リハビリもできないとか言われている。予防接種だけは効くのだろうか?
肺炎球菌の予防接種も元気な老人にしか効かないのでは、と思う。
この疑問は誰に問いかけたらいいのだろう?
<That's Ninchi Show 2 No.1045 >