老人施設に面会に行くのは。。
施設入所すると「家族の仕事」は面会だけだ。
正確には面会だけでなく、季節に応じて衣服などの「物資補給」や本人署名の代筆など「事務的処理」と金銭管理があるが、たまに。
介護の大変な部分をほとんど全部「施設スタッフ」に代わってもらっているので、せめて週に一回の面会だけは行かねばと思っている。
しかし、ここのところ長いこと面会に行けていない。
秋口は風邪を引く人が多いというが、先月21日に熱が出てから三週間、治ってはぶり返し、治ってはぶり返し。
熱がひいて治るかなと思ったら、咳が出始め、咳がやっとおさまったと思うと、喘息があるので呼吸困難になり、もう動けない。
元々アレルギーはひどかったが、喘息発作が出たのは最近だ。うちのおばあちゃん(84歳、胃ろうで寝たきり)が認知症を発症した時だ。
最近といっても、もう6~7年になる。あっという間に。
アレルギー体質で花粉症やアトピーに長年悩んでいる人でも皆が皆、喘息になるわけではないらしい。三分の一程度だそうだ。
医師の話では発作を誘発するような大きなストレスがあると喘息になりやすいとか。「親が認知症になったこと」がまさにそれだった。
大気汚染の激しい北京に6年間暮らしても発作は起きなかったし、一時帰国して神戸の大地震に遭遇しても発作は起きなかった。
それらのストレスよりも「おばあちゃんの認知症」のストレスは強大だったということになる。
それはさておき、長いこと面会に行ってないと気になる。こういう時に家族以外で代わりに見てきてくれる人がいると有難いのだが。
施設の前を通って通勤している友人がいたらよかったのだが、もしいたとしても、そんなことは友人には頼めない。(迷惑だろう。)
認知症を見たことがない人には無理だ。ショックが大きい。
「地域の人々の協力で」認知症の人を支えようというけれど、家族以外の誰が支えてくれるのだろう。
おばあちゃんが大切にしてきた友人や親戚だって、面会に来てくれるのは年に一回程度だ。みんな高齢で外出しにくいから。
認知症の人の周りには家族しかいない。家族すらいないこともある。
家族のいない人はどうなるのだろう。
「おひとり様」は認知症になってはいけない、絶対に。
<That's Ninchi Show 2 No.1046 >