老人介護で「お金儲け」は。。。
「お金もうけ」は資本主義社会の根本、基本だと思う。
しかし、それだけを重視した企業経営者ばかりだったら、今よりもずっと暮らしにくい社会になっていただろう。
夕方のニュース番組を見ていたら、学校給食を作っている業者の一人が取材に答えて次のようなことを言っていた。
「お金儲けしようという経営者は(学校給食は)できないし、子供たちに安全な給食を届けるという意識のない従業員ではできない。」
低価格で、衛生面や品質面で安心できるものを提供するわけで、気をつかう割りに儲けの少ない仕事だからだ。
お金をかけずに「安全」な給食が納入されているのは、そういう誇りを持って仕事をしている業者がいてこそだ。
同じようなことが老人介護でも言えると思う。
老人介護でお金儲けしようという経営者ではうまくいかないし、「老人に安心できる暮らしを」という意識のない従業員にはできない。
そういう「老人介護に向かない経営者」や「老人介護に向かない介護職員」のいる施設だけは避けたいと思う。
自然界では「優勝劣敗」で環境に適応できない生物は自然淘汰されるが、人間界は複雑で必ずしもそうではない。
悪貨が良貨を駆逐すると言うように、品質がいいものが残るというわけではないから、そういう「悪貨施設」だって山ほどあるのだろう。
施設を利用する側が「見る目」を持って選別する必要があるが、どこをどう見たらいいのかがわからない。
安心して老いることのできる未来はあるのだろうか。
<That's Ninchi Show 2 No.1043 >