認知症の在宅介護、140万人。。。。
認知症の(自宅での)在宅介護は140万人だそうだ。
昨日、テレビの認知症特集番組で言っていた数字だが、その出所と統計方法は明らかにされなかったと思う。「推定」なのかもしれない。
平成22年の厚労省のデータのようだ。
番組では、多くの「認知症の人を抱える家族」からの投稿があり、その多くが「介護の不安と苦悩を訴えている」と伝えていた。
「在宅介護は無理、もう限界」というような当事者の声が多数あると。
紹介された投稿の中で、「両親には長生きしてもらいたいのですが、もしそうなると(長生きされたらと)考えると・・」というのがあった。
親が生きている限り「この苦しみ」が続く。この苦しみから早く逃れたい。しかし、親には長生きしてほしい。そういうジレンマがある。
苦しみから逃れるには、「死」しかない。自分か親か、どちらか。
そこまで追い詰められる前に別の道があればいい。もっと選択肢があれば悩む人は少ない。選べないから、自殺や介護殺人にまで進む。
その解決方法を番組で教えてくれたらよかったのだが、長々と見ていても何もこれといったことを提示してくれなかった。
実際問題として、「解決方法はない」から何も言えないのだろう。
解決策はただ一つ。家庭での「認知症の在宅介護」は無理だから、施設を増やし、もっと低額で誰でも入所できるようにすることだ。
だが、それを言ってもムダだ。政府にその気がないし、介護にまわす財源がない。介護費の公費負担を削減することのみに関心がある。
家族による認知症の在宅介護はきわめて困難で、「地域の支援」があったとしても何年も継続可能なものではない。
それを棚に上げて、140万人の家族の苦しみを見て見ぬふりだ。そういう国に生まれた定めと思ってあきらめるしかないのだろうか。
<That's Ninchi Show 2 No.1006>