認知症の人を優先すると家族は。。。。
本人の気持ちを優先することが一番だというが・・
認知症の人の気持ちを想像して、本人の立場になって「介護する」ことが一番だと思う。介護する側の「目標や理想の実現」ではなく。
認知症の進行を抑えるためにリハビリが必要でも、本人が嫌がるなら「リハビリなし」でもいい。行きたくないならデイサービスに行かなくてもいい。
「今リハビリすること」は将来的には本人のためであっても、強制してはいけない。今の本人の気持ちを優先する。それはそれでもいいと思う。
しかし、「今日のデイ」に行かないとしたら、お風呂に入れない。何日も入浴してなくて、家族は都合が悪く入浴介助ができなくても。
「デイで昼食」を予定しているから、休むと昼食介助をする人がいない場合は昼食抜きになる。一食ぐらいは抜いてもいいが、これが続くと問題だ。
また、デイを休んで認知症の本人が家に一人でいると、何をするかわからない。大変危険。これが最も大きな問題だ。
そうなると家族は仕事に行けない。本人の気持ちを優先すると、家族が困る。本人が嫌だと言ってもデイには行ってもらう必要がある。
介護要員が十分であれば本人の気持ちを優先できる。が、在宅介護で一人や二人の家族しかいない場合、それは不可能に近い。
できれば本人の気持ちに添ってあげたいが、そんな環境ではない。わかっていてもできない。大家族で、親戚のようなご近所でもいれば別だが。
場合によっては家族の都合を優先するのが妥当だと思う。生活を維持できなかったら、介護を継続できないから。
「たった一人の介護」という場合も多い。理想的な介護を求めても無理。「自分ができることをできる範囲の中で」でいいと思う。
「できる範囲」の六割から八割で、そうしないと「心の余裕」がなくなる。よく言われているように、認知症介護はがんばってはいけない。