介護保険サービス料金の値下げで、本人負担は。。。。。
一部の介護サービス料金が2%ちょっと値下げされるらしい。
誰が反対しても、どうしても二千億円は減らしたいのだろう。
政府など「公」の負担が減るだけでなく、利用者本人の「私」の負担も減るというが、本人負担は多くの人が一割なので、減ったからどうということも。
利用者としては痛くもかゆくもない、ともいえない。よく考えたら。
利益が減って、施設の運営はどうなのだろう。そこが心配だ。終の棲家として入所している施設がつぶれたりしたら、どうなる?
介護保険からの収入が減ると、施設はその不足分を別の名目で稼ぎ出さねばならなくなる。消費税や光熱費が値上がりしているからよけいに。
「介護保険外サービス料」や、「おむつ代」や、「部屋代」の値上げが考えられるだろう。どこかで不足分を補填しないことには経営が成り立たない。
これらの値上げは利用者にとっては特別だ。「本人負担100%」なので。
介護保険サービス料は、本人負担が一割だから少々値上げされてもこたえないが、その他の値上げは十倍こたえる。全額、十割負担だから。
たとえば、本人負担一割で月に三万円の介護保険サービス料金を施設に払っているとすると、施設には三十万円が支払われる。
2%の減額となると、三十万円なら六千円。本人負担は六百円減る。本人にとっては大したことのない数字、減ってうれしいかというと、微妙。
しかし、介護保険外サービス代や食費や部屋代だとしたら話は違う。これらが六千円値上げされたら、「たいしたことない」とは言えない。
今回の改定で介護保険支出総額は減る。が、たぶん利用者のひとりひとりが支払う金額は減らない。増加するだろう。
政府の負担を軽くして、個人の負担を重くする。そうしないと今の介護制度は維持できないのだろうか。
持続可能な介護制度とは、どういうものなのだろう。