これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症の「初期」は、どこまで。。。。。

認知症は、わからないことが多過ぎる。

たとえば「型」、そして「レベル」だ。認知症と診断されても、どの型で、どのレベル(初期、中期などの進行度)か、それがはっきりわからない。

うちのおばあちゃん(84歳、胃ろうで寝たきり)のように脳梗塞が発端で認知症を発症した場合は別として。この場合は、「型」は明白だ。

誰が考えても「脳血管型認知症」で、特に検査するまでもないだろう。

最初の脳梗塞発作からは、定期的に脳を検査(MRI,その他)している。そのため、海馬の「やせ具合」を比較検討できる材料はあった。

認知症の発症時には、脳の画像を見た医師から「海馬がやせているから、典型的なアルツハイマー」と言われた。つまり、複合型ということだ。

ここで、ポイントは治療可能かどうかだ。アルツハイマーの治療薬は初期では人によっては効果があるが、中期になると効きめは薄いらしい。

家族みんな「初期」だと思っていたのだが、医師は「アルツハイマー治療薬を出してもいいが、副作用が心配」と消極的で。

「副作用が強いわりに、効果は期待できない」と思っていたのだろうか。

その頃、何人かの介護職の人に、「治療薬を使おうかと考えてる」と言うと、意外にも「中期になると薬は効かないから(ムダ)」という答えが。

ということは、家族だけが「初期」だと思っていたわけだ。

「誰が見てもおかしい」と思うような行動が顕著になって、やっと家族が気が付いた。発見が遅れ、治療不能の段階に来ていたようだ。

どこまでが初期なのか、いまだによくわからない。ただ、周りの人が異常だとわかった時では遅いこともある。人によっては初期が短いことも。

家族が気づいた時では「早期発見」にならないとしたら、本人が気づくのが一番だ。難しいとは思うが。