同じ人からの年賀状が二枚届いた。。。。。
お歳暮がダブルで届き、何か得したような年末だった。
そして元日、今日は年賀状がダブルだった。差出人も同じ、絵も同じ、添えられた一言も同じ。同時に届いたので、同時に投函したのかもしれない。
お歳暮をダブルで贈ってくれた人とは別の人だ。お歳暮の人の年賀状は一枚だけだし、文章も特に何の問題もない。
同じ人から年賀状が二枚来ることは、今まで何度もあった。我が家に年賀状をくれる人の平均年齢は高い。後期高齢者も少なくないから。
「書いたかどうか忘れてしまって、だぶる」というのは、そんなに珍しいことではないだろう。が、同じ人からお歳暮が二度届くのは初めてだった。
「つい、うっかり」で二枚出してしまうことは一般的によくあるものだ。が、お歳暮のダブルは「つい、うっかり」ではないと思う。
「どこまでが老化で、どこからが認知症か」というのは難しい。本人の性格にもよるから。「忘れっぽい」とか「大ざっぱ」とか、「きっちり」とか。
年賀状を出す前に、リストと照らし合わせて確認していた人が、もし同じ人に「だぶって」出していたら、これはおかしい、何かがおこっている。
「いつもと違う」こと、些細な違和感、それが認知症のサインだろう。
これまでの人生、五十年も生きていたら「おかしなこと」は何度かある。たとえば、結婚披露宴の祝儀袋が空っぽだったことなどだ。
祝儀袋の束を整理していたら、一つだけ「中身のない」ものがあった。名前も書かれていないので、いったい誰なのかと家族で悩んだものだ。
披露宴の出席者名簿と照合して、たぶんこの人とわかった。が、会社の上司だから「お金が入ってなかったんですけど」とは言えない。
その後、数ヶ月して、ご本人から「もしかして」と申し出があった。
親戚の結婚式に出るために礼服を出したら、ポケットに祝儀袋の中袋が入っていたそうだ。現金(お祝い金)が入った中袋だけが。
笑い話だが、この「うっかり」は老化なのだろうか。