認知症の診断は専門医でも難しい。。。。。
認知症はアルツハイマーだけではない。
初期は「がんばるとテストで高得点」ということがあり、外来診療一回だけでは判断材料が乏しく診断ができないからだ。
二回三回と診療に行けばいいのだが、本人が「どこも悪くないのに病院には行きたくない。精神科なんて」と言うので、そのままになった。
その時に精神科で処方してもらった薬(おとなしくさせる薬)は、近所の開業医で継続して出してもらった。薬の効果はあったと思う。
診断がつかないまま月日が過ぎ、一年後に別の大病院を一ヶ月前から予約して「専門医」の診察を受けた。治療をしないままではいられない。
結果、胃ろうで寝たきりとなった現在まで、確定診断はついていない。
ただ、パーキンソン型歩行(極端に歩幅の狭い、すり足)や手足のしびれ、幻視などがあったので、レビー小体型も併発していたかもしれない。
「認知症の型をはっきりさせて、適切な治療を受けていたら・・」と思うことがある。もしかしたら今とは違う結果になっていたのでは、と。
今日たまたまネットで見たブログに、その答えが書いてあった。
「診断には意味がないという面がある。認知症の多くは合併し、入り交じるから」だそうだ。病名にこだわるのは無意味、という意見だ。
確かにそうだ。混合型の標準治療というものがないのだから。個人個人に合わせて、症状を見て個別に治療や介護の方法を選ぶだけだ。
認知症は脳障害、脳のことは誰もよくわかっておらず、ただでさえ複雑なのに、いくつもの型に分かれていて、混合型まである。
未知の分野で、なお複雑だとなると医師が診断できないのも納得できる。「医師は何もわかっていない」と嘆いていたが、やむを得ないことだろう。
はっきりとした病名もわからず、専門医の治療も受けずに終末期に至っている。それがずっと気にかかっていた。心残りでもある。
結果として同じだったとしても、気持ちは違う。今後、認知症研究のレベルがあがれば「わからないから治療せずに放置される」こともないだろう。
少しでも早く研究が進むことを願う。
<参考ブログは>
「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」というサイトもあるそうです。