認知症の人はすぐには「何もかもわからない」状態にはならない。
自分の名前や住所が言えないとしても、それはその時だけで、次の日には言えることもあるし、家族の名前なら言えるということもある。
名前がわからないなら、他のこともわからないとは言えない。
一人では「まともに」できないことが多いので、「何もかもできない」と周囲が思い込んでしまうのと同じだ。
認知症の人は見た目には何もかもわかってなさそうで、何もできないように見える。が、周囲が思うよりも多くの能力が残っていることがある。
認知症の後期になっても言える。思ったよりできることは多い。