これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症の親の財産管理は代理人でも。。。。。

認知症の親の財産管理、頭の痛い問題だ。

「任意後見人や成年後見人にならなければダメだ」と思われている。が、委任状や本人確認など面倒はあるが、「代理人」で何とかなることも多い。

これまで「解約」意外は全て問題なくクリアできた。解約となると銀行など金融機関はうるさい。「預金者の資産を守る」というより自社を守るために。

大手銀行に定期預金があり、地元信用金庫には貸金庫を借りていたが、どちらも契約時に家族が「代理人」登録をしていたから、出し入れは簡単。

代理人の登録には、代理人の顔写真、本人確認書類などを金融機関に提出し、代理人カードを発行してもらう。代理人の印鑑も登録。

登録後、貸金庫の鍵とカードと印鑑を持って行けば代理人でも金庫の中身を出し入れできる。本人が歩行困難になってからは100%それだった。

同じく代理人カードと印鑑を持っていれば、銀行の定期預金を普通預金に移すこともできるので、生活費をおろすのにも何の問題もない。

代理人登録のない別の銀行の定期預金は「委任状」を用意して何とかなった。定期預金を解約して普通預金へ移すことができた。

「委任状」は本人のサインが必要だが、書けなくなったらどうするのか。そういう問題もある。本人が字を書ける時にすませておくほうがいい。

震える手で書くと、字もよろよろで、本人が書いても以前の筆跡とは全然違うものになっている。読めないほどではなくても。

筆跡までうるさく言われることはないかもしれない。金融機関に本人のサインを登録してある場合は別として。いちいち照らし合わせるかどうか。

「解約」だけは苦労した。「本人でないと」と言われ、「寝たきりの本人を窓口に連れてくるのは不可能」だと説明しても無理。

どうしても本人の意思を確認すると言って、担当者が老人マンションまでやって来た。貸金庫の解約の時も証券口座の解約の時も。

認知症が進んだ人に明確な意思表示ができるとは限らない。金融機関にはその常識が通用しないようだ。意思が確認できるという前提だ。

どちらも偶然だが本人の状態がよく、首を縦に振ることができたから問題はなかったが、そうでなかったらどうするつもりなのだろう。

「解約する気なんてない。うちのバカ息子は親の財産を使ってばかり。ちょうどよかった、警察に連絡して」と言いかねない。妄想が勝っていれば。

親の財産管理は難しい。認知症になる前によくよく話し合っておくべきだ。