認知症の親の財産管理は代理人でも。。。。。
認知症の親の財産管理、頭の痛い問題だ。
これまで「解約」意外は全て問題なくクリアできた。解約となると銀行など金融機関はうるさい。「預金者の資産を守る」というより自社を守るために。
大手銀行に定期預金があり、地元信用金庫には貸金庫を借りていたが、どちらも契約時に家族が「代理人」登録をしていたから、出し入れは簡単。
登録後、貸金庫の鍵とカードと印鑑を持って行けば代理人でも金庫の中身を出し入れできる。本人が歩行困難になってからは100%それだった。
「委任状」は本人のサインが必要だが、書けなくなったらどうするのか。そういう問題もある。本人が字を書ける時にすませておくほうがいい。
震える手で書くと、字もよろよろで、本人が書いても以前の筆跡とは全然違うものになっている。読めないほどではなくても。
筆跡までうるさく言われることはないかもしれない。金融機関に本人のサインを登録してある場合は別として。いちいち照らし合わせるかどうか。
「解約」だけは苦労した。「本人でないと」と言われ、「寝たきりの本人を窓口に連れてくるのは不可能」だと説明しても無理。
どうしても本人の意思を確認すると言って、担当者が老人マンションまでやって来た。貸金庫の解約の時も証券口座の解約の時も。
認知症が進んだ人に明確な意思表示ができるとは限らない。金融機関にはその常識が通用しないようだ。意思が確認できるという前提だ。
どちらも偶然だが本人の状態がよく、首を縦に振ることができたから問題はなかったが、そうでなかったらどうするつもりなのだろう。
「解約する気なんてない。うちのバカ息子は親の財産を使ってばかり。ちょうどよかった、警察に連絡して」と言いかねない。妄想が勝っていれば。
親の財産管理は難しい。認知症になる前によくよく話し合っておくべきだ。