引越しで認知症が悪化するかと。。。。。
環境の変化は認知症を悪化させるかと思ったが。
老人マンションから老人ホームへ移って一ヶ月だが、うちのおばあちゃんは環境が変わっても特に問題なく暮らしている。
寝たきりなので、どこにいようが生活上そんなに違いはないからだろう。
胃ろうに栄養液を注入する時だけはベッドの背側を起こしてもらうが、あとはずっと横になっている。一年前まで食堂に歩いて行っていたが。
部屋を出るのは週に二回のお風呂の時だけ。車椅子に二人がかりで移され、「寝たまま入浴できる」機械式浴槽まで運んでもらう。
ベッドが小さくなったのと、エアマットの代わりに低反発マットを使うようになったことが、寝たきりの人にとっては大きな変化だろう。
介護ベッドはサイズやモーターの数で値段の差があって、一番安いのを選んでもらったら「子供用?」のような小ささだ。幅84cm、長さ180cm。
施設では介護保険が使えないから、今までと同じ仕様のベッドを借りるとすると、毎月五千円かかるらしい。二千円程度となるとそれしかなくて。
同じくそれまで使っていたエアマットを借りるとすると、やはり五千円以上かかる。そこで、二万円の低反発マットを買って代用している。
今までは介護ベッドとエアマットをセットで借りていて、介護保険を使って(一割負担)毎月二千百円だった。これ以上の負担は長期となると。
本人の感想が聞けない(たずねても答えがないから)ので、これでよかったのかどうか。床ずれ予防にならなかったら、また考えねば。
床ずれ予防について聞くと、「オムツ交換の時に体位を変えますから」という回答が一般的なのだろう。どこの施設でも病院でもそうだったから。
オムツ交換は夜間を除いては二時間から三時間に一回だった、どこでも。ということは、二時間同じ姿勢のまま・・となる。
寝たきりになったことがないとわからないが、試しに三十分同じ姿勢で寝てみると、それだけでもしんどい。体重のかかった部分が痛くなる。
認知症が進んで、自分の痛みに気がつかないのか、痛みを感じる機能(脳の)が低下したのか、言葉が出にくいのか、本人は何も言わない。
何も言わないから「どこも痛くない、これで満足」というわけではない。
わずか一年前、文句ばかり言っていた頃には早く「おとなしい時期」になればいいと思うこともあったが、「おとなし過ぎる」状況になっている。
何も言ってくれないと、どうするのがいいのかわからない。何をしてあげたら本人がラクになるのか、それすらわからない。
認知症には「ちょうどいい」がない。介護する人のストレスの元がそれだ。
何も言わなくなった人を見ているのはつらい。長生きして楽しいこと、いいことがあったのだろうかと思う。