これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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胃ろう老人に安住の地はないようで。。。。。

またまた「介護施設探し」で苦労している。
 
これで何回目だろう。2008年、2010年、2011年、4回目だ。その間に新設された施設も多いが、入所希望者の数も増え、それを上回る。よって苦労は同じ。
 
今回は「要介護5、胃ろう、寝たきり」という悪条件になっているから、よけいに難しい。運よく「空き」があっても、「胃ろうなのですが・・」と言うと断られる。
 
近頃は「胃ろうの介護も可能」と明示してある施設も多く、それならと問い合わせると、そこにも壁があった。「胃ろう枠」というものが存在する。見えていないので困る。
 
施設によって胃ろうに対応できる条件が違うので、枠の人数は異なる。三人とか五人とか十人とか。看護師の人数だけでもないようで、部外者にはよくわからない。
 
胃ろうの場合の「空き」があるかどうか、また胃ろう老人の「待機者」は何人なのか、それがわからない。いちいち問い合わせてみないことには。
 
胃ろう老人の引き受け先が少ないことはわかっていた。病院に胃ろう手術を勧められてもそれが気にかかってなかなか決断できず、一ヶ月も点滴を続けていた。
 
迷っていた時に、老人マンションのケアマネージャーさんが「胃ろうの対応もできます。現に一人胃ろうの入居者さんがいます」と言うから決めたようなものだ。
 
食事代がそのまま胃ろう栄養代になるから、料金も今までと同じだという話だった。
 
それが今になって「できない」と言われても困る。医療・介護報酬の改定のせいなのか、離職者が多かったのか、内部事情によるものなのか、いづれにせよ。
 
不幸なことに「できます」と言っていたケアマネージャーさんは去年転勤になっていて今いない。文句を言う相手がいないからにはどうしようもない。
 
文句を言うべき相手は病院かもしれない。「胃ろうを付けて退院させる」ということだけを考え、胃ろうを付けたあとのことを無視したのが発端なのだから。
 
栄養状態が悪いと医療の対象になり、退院させられない。長期入院は困るから、早く退院させるためには胃ろう手術しかない。そういう病院の都合だけで。
 
胃ろうで栄養状態が改善したら、経口摂取のリハビリを行い、食べられるようにまでして胃ろうをはずす。そうして退院させ、医療から介護へとバトンが移る。
 
それがなぜできないのだろう。胃ろう老人の問題は介護の問題ではない。胃ろう手術をさせたがる医療の側に原因がある。