これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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まじめな人は認知症介護には。。。。。

「まじめできっちり」の人は認知症の介護には適さない。
 
仕事や学業、スポーツなど趣味の分野では努力すれば何らかの結果がついてくる。が、認知症の介護では違う。満足できる結果もなく、達成感も得られない。
 
努力して何とか認知症の進行を抑えることができたとしても、それはある日突然「何もしなかったこと」と同じになる。転倒骨折や脳梗塞発作が起きると何段階も進む。
 
いくらまじめに努力していても結果がついてこないとなると、やる気もなくなる。
 
介護に全く関係のなかったころはそれがわからなかった。がむしゃらに何とかしようとあせった。そんな時に介護職の人々の悠長な態度を見て少々不快に思ったものだ。
 
認知症だから」何をしてもムダとさじを投げている。進行するのを見ているのでなく、進行させないように、もっとまじめに考えてほしい。落ち着いてる場合じゃない、と。
 
今はそれでいいと理解できる。「まじめできっちり」は現実の常識や規律の中では有効だが、認知症の人の非現実で非常識で規範からはずれた世界には向かない。
 
あせらず落ち着いて、心理的に少し離れたところから「ゆったりと」見守る。が、認知症が突然進行した時には「すばやく」それに合わせて介護方法を変更する。
 
「まじめできっちり」ではなく、「ゆったりと、すばやく」だろう。ふだんは「ゆったり」と安心させ、いざという時は「すばやく」適切に行動する。大らかさが必要になる。
 
日本人は「まじめできっちり」が多いから、認知症介護は難しいのかもしれない。