これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症の人の気持ちを。。。。。

認知症の人の気持ちを考えて、というが・・・
 
認知症の人の考えていることは想像がつかない。言っていることも態度もころころ変わるので、「いったいどれが本心なの?」というわけで、周りは振り回されるだけ。
 
家族としては「できるだけのことを」「一生懸命」「自分を抑えて(ガマンして)」やってあげているつもりでも、ご本人には少しも感謝されず、最悪「泥棒扱い」される。
 
わがままで、言いたいほうだい、必要なことは何もできず、「ゴミみたいな物を大事にしまいこむ」など、よけいなことだけは山ほどしてくれる。
 
よけいなことの後始末をしながら、腹が立つのを抑えて、「笑顔で介護」など不可能だ。泥棒呼ばわりされ、「もう来なくていい」「帰れ」と言われて、「笑顔」はないだろう。
 
そこで、本人の気持ちを考えると、こんなものだろうか。
 
「息子(娘、嫁)は親が弱ったのにつけこんで、わずかな老後資金をちょろまかしている。使った覚えが全然ないのに現金が減っているのは、そのせいだ。」
 
「世話しに来るというが、そのたびに現金を抜いて行ってるだろう。」
 
「こんなできの悪い子の世話になどなりたくない。が、今では自分だけでは生活できない。嫌だけど世話してもらうしかない、何て不幸な身の上なんだろう。」
 
本人の気持ちになってみると、少しも感謝されないのも納得する。世話をする家族がいて客観的に見たら「幸せな老後」なのに「不幸だ」とグチを言うのも。
 
ここまでにならないケースも多い。不幸な老人(ほんとは幸せなのに)にしないためにはどうしたらいいか、それを考えねばならない。
 
一度失ってしまった信頼感は、なかなか・・・元のようにはならない。不信感があると介護拒否につながる。家族だから、血縁だからという信頼感は消えている。
 
いつも側にいて支えてあげること、それしかないようだ。が、それが最も難しい。