これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

認知症の人は片付けが嫌い。。。。。

かたづけてあげても、認知症の人には喜ばれない。
 
親切で整理してあげても、認知症の人にとっては「迷惑」な場合が多い。物の位置が変わると(いつもの場所にないと)頭が混乱してしまう。パニックにもなる。
 
特に「引き出しの中にしまう」など、見えなくするともうダメだ。見えていないものは「ない」ものになる。いくら「どこどこに入れたから」と言っておいても、メモを貼っても。
 
毎日使うもの、必要なものは「目に見える所」に置く。うちのおばあちゃんの場合は食堂テーブルだった。四人がけのテーブルに何もかも並べておく。薬も化粧品も。
 
ティッシュ、ぬれティッシュ、爪楊枝というのが普通だが、それに加えて、サインペンやハサミ、鉛筆の入ったコップ、セロテープ、メモ用紙、輪ゴム(一箱)、郵便物の束。
 
まだまだある。毎日飲む薬、サプリやビタミン剤、目薬、湿疹の薬、サロンパスなどの貼り薬、ハンドクリームや化粧水、綿棒、爪きり、使い捨てカイロ、鏡・・・・などなど。
 
お菓子や果物(ミカンなど)のバスケットと、マグカップ、小さいゴミ箱(広告チラシで折ったもの)や新聞(読みはしないからテレビ欄だけ)、リモコン数個も載っている。
 
本人が食事をするスペースがやっとある、そんな状態。椅子のほうも本人用を除くと全てが物置だ。ハンドバッグやカーディガン、靴下など外出用品がそのまま。
 
誰か座るとしたら片付けないと。電気あんか、タオル、毛布などをどかして座る。
 
普通の見方だと、よくこんな所で平気だと思うような「完全に散らかっている、雑然」とした状態だが、本人はこれでないと暮らせないらしい。そこがわからない。
 
そんな散らかったのがガマンできなくて親切できれいに収納してあげたとしたら、逆に恨まれることになる。「よけいなことをして、もう来なくていい」と言われる。
 
ほんとうは収納してきれいに暮らしたいが、身体が弱ってそれができない人の場合とは違う。認知症の人は「故意にしまわない」し、「出しっぱなし」がいいようだ。
 
認知症の人と接するには、考え方を大きく変えないといけない。そこが難しい。