これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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介護されて生きる期間は。。。。。

健康寿命を伸ばすことが大事だと言われている。
 
健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことだそうだ。健康に問題がなく、介護を必要とせず、自立して暮らせる期間だ。
 
医療技術の進歩や健康保険制度のおかげで、日本人の平均寿命は延びてきた。世界一の長寿国かもしれない。しかし、その多くが「寝たきり」だとしたらどうだろう。
 
厚生労働省によると、平均寿命と健康寿命(日常生活に制限のない期間)の差は、平成22年で、男性9.13年、 女性12.68年。これが介護されて生きる期間ということだ。
 
思ったより長いが、平均値だから。もっと長い人もいれば、数ヶ月の人もいるだろう。
 
平均寿命が延びても、介護されて生きる期間が延びるだけだったら喜んではいられない。「寝たきり」でどこにも行けず、「胃ろう」の場合は食べる楽しみすらない。
 
これらの統計では認知症はどう扱われているのだろう。脳障害によって言動がおかしいが、まだ身体は自由に動く、そんな人は、「介護が必要な状態」なのかどうか。
 
一般的には「歩行困難」で車椅子や寝たきりになり、トイレや食事の介助が必要になったぐらいを「介護が必要」とみなしているだろう。要介護4、ぐらいだろうか。
 
しかし、認知症の場合は身体機能は問題がなくても、手足が自由に動き、トイレも食事も「一人でできる」人でも、要介護1でも、24時間の介護が必要だ。
 
認知症の人は一人では何もできない。正しく、的確にはできない。誰かが側で指示してくれたら多くのことができる。が、一人では手順が思いだせず、何もできない。
 
認知症の発症と同時に、「介護が必要な期間」に移行すると考えるのが妥当だ。
 
うちのおばあちゃんの場合は、2007年で77歳、ここまでだ。自立できていたのは。
その後はというと、「生きていても何の楽しみもない」と本人も言っていたが。
 
高齢者の中で、長生きしてよかったと思える人はどれだけいるのだろう。