この正月、うちの家族には介護力がない。。。。。
認知症の介護は、家族だけでは無理だ。
認知症は症状も原因も「異常さのレベル」も個人個人違うが、これだけは誰にでも、どのケースでも言えることだ。家族だけで何とかできるものではない。
他人が家に来るのを親が嫌がるからとか、人見知りするからとかで、家族で何とかしようと思うこともあるだろう。よくあることだが、それは大変無謀なことだ。
一人の認知症の老人が生きていくには、介護職の人だけでなく、医師、看護師、地域の人々といった「チームで支える」ことが基本、それで初めて持続可能になる。
認知症の介護は誰にでもできるものではない。親子だから当然、でもない。
親の介護をしている世代の祖父母の時代を思い出してみるとわかる。海沿いのリゾート地などの高級老人ホームしかなく、庶民は病院をその代用にしていた時代だ。
いわゆる老人病院に長期入院して最期まで、家族が世話できない場合は「付き添いさん」を雇う。夜間だと当時でも一万円ぐらいは払っただろう。
うちのおばあちゃんは六年前から老人マンションに入居している。入居金のいらない、中所得から低所得層向けのところだ。「即入居可」だったのが決め手になった。
今年の正月、我が家は「ひどい風邪」のせいで介護力としては戦力ゼロだ。もし自宅に引き取って在宅介護していたら・・・と思うと、施設のありがたみを再認識する。
自分の世話もできない状態で、認知症の老人の面倒はみられない。何度も自宅介護を考えたものだが、こうなると施設(もどき)入居にしてよかったと実感する。
老人マンションは施設のようで施設ではなく、あくまでも「住宅」で、「在宅介護」になるが、いい所に入居できたおかげで「ほぼ施設とかわらない」サービスレベルだ。
ずっと住みたいが払えないから退居、ということにならないよう願う。