これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症介護は孫の世代まで。。。。。

これからの介護は、「孫が頼り」だそうだ。
 
少子化で孫も少ないのだが、誰もが長生きする時代は「子の世代」だけではすまない。百歳近くまで介護するとなると、子の世代も後期高齢者で、「老老介護」となる。
 
七十歳を超え八十歳近くになったら、親の世話をするどころか自分の身体がいうことをきかないだろう。腰痛や膝の痛みをこらえながら、気力だけで続けていても。
 
認知症の介護も、娘や嫁、息子だけでなく、孫の負担になってきつつある。実際、介護施設で「おばあちゃんの洗濯物」を届ける若い人(孫)をしばしば見かけたものだ。
 
大きな声で聞こえるように「おばあちゃん」と呼びかけ、認知症で「わけのわからないこと」を話すのをガマンして聞いていた。親に頼まれて代わりに来ているのだろう。
 
施設に面会に通っている家族は五十代以上が多いが、中には、三十歳代、四十歳代の、孫世代の人もいる。決して少なくはない。
 
うちのおばあちゃんが入所していた老健(介護老人保健施設)のスタッフは、うちの兄達が面会に来た時、兄(七十歳)は「息子」だが、弟は「孫」だと思っていたようだ。
 
弟は当時まだ四十代だったので。二十数年も年の差のある兄弟だと、見た目にはそうかもしれない。弟の子守をしていた時も、兄は「若いお父さん」に見られたから。
 
それにしても、一世代前は認知症がこれほど多くなく、長生きする老人も少なかったから、「孫の世代」は介護など関係なく暮らせていた。認知症とも無縁だった。
 
それが今では、孫まで介護の苦労を背負わないといけない。「認知症家族」の苦労は孫にまで波及する。かわいそうなことに。
 
孫に迷惑をかけず、長生きしてよかったと言われる老人になるには、認知症になってはいけない。