2013-12-26 認知症で「うつ病」になると。。。。。 老化を知る #その他の病気 「うつ病」でも老化が促進されるらしい。 オランダのアムステルダム自由大学で、うつ病を患ったことがある人と経験のない人を含めた2400人の血液を検査したそうだ。細胞レベルでの老化の加速を調べると、 うつ病だった人の“テロメア”は普通より短くなっていることが明らかになったとのこと。「うつ病と老化」には相関関係があるが、遺伝的な要素がありそうだということだ。 老化防止の働きをするアンチオキシダントや抗炎症性たんぱく質の水準が高いなど、生物学的に老化に強い要素を生まれつき持っている人もいるらしい。 うつ病は高齢者の場合は認知症に発展する可能性が高い。 他に原因となる病気(糖尿病、高血圧、脳血管障害など)がなく、また骨折などの整形外科的な問題(身体を動かさなくなると廃用性認知症になる)はないがストレスがある、 そういう人はストレスから「うつ病」になり、その後に認知症になる危険性がある。 「老人性うつ病」や「うつ状態」から、身体を動かさなくなり、しゃべるのも出かけるのも嫌になり、脳を使わなくなった結果、認知症になってしまう。 百歳まで元気で長生きしている人を見ると、みんなストレスがなさそうな人ばかりだ。やはりストレスが寿命を決める要素と言っていいだろう。 認知症の人の老化速度が二倍三倍だというのも、つきつめてみればストレスだ。認知症になっただけでも「考えられないような大きなストレス」を抱え込むことになる。 その上に周囲の人、家族などの対応が悪かったら、本人のストレスは何倍にも何十倍にもなり、「うつ」でなかった人でも「うつ状態」になるだろう。 認知症の上に「うつ病」になったら、老化速度はどうなることか。同じ年齢の人より衰弱が速く、六年や七年で老衰死(感染症等で病死)というのは、そういうことだろう。 認知症の人のストレスを減らしてあげることが介護の目標だ。認知症の人の不安を減らし、安心させる、そうすれば老衰死を遅らせることができるはずだ。