これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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介護の経験を伝えること。。。。。

介護でも何でも、経験から得たものを伝えてもらうと、たすかる。
 
普通のお見舞いなら、午後二時から四時ぐらいまでに行く。食事時間を避けるために。が、親を見舞うときは食事時間に行くべきだ。でないと意味が半減する。
 
親が入院した時、近所の年配の方にそう言われて納得した。それまでは一般の面会時間に行っていたから、食事をちゃんと食べているのかどうかがわからない。
 
食事の様子を見れば、「まだ噛む力がある」とか「お椀のフタが開けられる」とか、指の力や握力などを確認できる。もちろん嚥下能力も。
 
できていない場合は補助してあげると、たくさん食べることができる。一般の病院では施設のようには食事介助の人員が配置されていないから、家族の力が必要だ。
 
ただし、「ベッドでの食事」の場合は、介助するほうの腰に負担がかかり、下手をすると背中まで痛めることになる。椅子や車椅子に座ってくれているとラクだが。
 
翌日は一日中、腰痛や肩や腕、背中の筋肉痛で悩まされ、もう食事介助などこりごり、当分やりたくない、と思うまでになる。一人では続けられないだろう。
 
素人だから慣れないからだろうが、看護師などの専門職でもベッド上の着替えやオムツ交換などで腰痛に悩む割合が多く、離職の原因にもなっているそうだ。
 
離職と言えば、親の介護や看護のために離職する人の割合も年々増えているらしい。経験を伝えるとするなら、これは決して自分のためにはならない。
 
自分の仕事をやめて、または休職して親を看取るのは当然という考えもあるだろう。ご近所の年配の方はこれについては教えてはくれなかったのだが。
 
「会社はだいじょうぶだから、存分に看病してあげて」と職場で言われ、休職して、復職した時に自分の居場所がなくなっている、それを考えてみたらどうだろう。
 
もう自分は必要ではないと思わされるのはつらいものだ。