これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

脱水による脳障害と認知症と。。。。。

冬も脱水、脱水症に気をつけねばならない。
 
夕方からあと、この時間が特に要注意だ。近所の消防署救急隊員の人が言っていたのだが、救急要請は夕食後から九時ぐらいまでに集中しているそうだ。
 
老人はのどが渇きにくい。渇いていたとしても、それに気がつかない。気が付いていても、飲むのを忘れる。または、「お茶ちょうだい」と言うのを忘れる。
 
また、何杯もお茶を飲んでいたら、しょっちゅうトイレに行くことになるから、立ち上がるのがしんどいので、飲まないでおく。一人で立てない場合は気兼ねがある。
 
周囲の人に面倒をかけたくないから飲むのをひかえるという、そういう意識的な脱水もある。失禁などで本人がショックを受けている場合も、飲まなくなるかもしれない。
 
そうして一日過ごして、夕方ぐらいに水分不足が頂点に達し、いわゆる「夕暮れ症候群」の一つ、「夜間せん妄」というような、軽度の意識障害が出ることがある。
 
それを「認知症が進んだ」として無視していたら大変なことになる。脱水は熱中症と同様に命にかかわるものだ。血液だって水分だから、血流低下がおきる。
 
認知症による「妄想」は脳が働いている(脳に血流がある)時におこるが、「せん妄」は脳の血流が不足しておこるらしい。似ているようで、全く違うものだ。
 
この魔の時間、施設はどこも日勤の職員が帰ってしまい、人手不足だ。在宅介護でも同じく、夕食の支度や食後の食器洗いで忙しくしていて、余裕はない。
 
気をつけるべき時間に老人の様子を見てあげられるかどうか、そこが問題だ。