これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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嚥下障害には「とろみ」で。。。。。

脳障害や老化で嚥下が困難になると、「とろみの素」の出番だ。
 
お茶や水が飲みにくく、むせて吐き出してしまう人も、少し「とろみ」をつけて、スプーンで少しづつ口に入れると問題なく飲み込めることが多い。
 
老人はのどの渇きに気がつかないし、またトイレに行くのが面倒だとして水分をとらなくなるが、むせるのが嫌で、それが苦しくて水分摂取をひかえることもある。
 
一日に一リットルは飲ませないと「脱水」により、血流が悪化し、熱中症脳梗塞に至ったり、脳機能が低下して「せん妄」状態になったりする。夕方から夜にかけて。
 
介護用の粉末とろみは薬局でも買える。嚥下能力の落ちた老人には必須アイテムだが、妙なことに介護施設では「あたり前」でも一般病院ではそうではないらしい。
 
おばあちゃんの入院した病院のほとんどが、お茶は無料で提供してくれる(食費の中に含まれている)が、「お茶ゼリー」は別枠、特例あつかいになっている。
 
一般用に用意してあるお茶に「とろみの素」を入れて出してくれるのだが、その粉末とろみは個人で買って用意しておくという規定だ。病院の売店で売っているので。
 
とろみの素が足らなくなると家族が一階の売店で買って補充する。
 
入院費と一緒に請求してくれたら面倒もなく合理的だが、なぜ売店で買わせる必要があるのだろう。売店の売り上げにすると何か病院にメリットでもあるのだろうか。
 
老健(介護老人保健施設)では家族が「とろみの素」を買って補充することはなかった。普通に食費を払っていただけだ。その中に含まれていたのだろう。
 
ここにも「介護でできて、医療でできない」何かがある。不思議だ。