これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症、一人暮らしの限界は。。。。。

認知症の一人暮らしの限界はというと・・・・
 
現実には難しいかもしれないが、理想を言えば、認知症の前段階ぐらいから一人暮らしをやめるのが本人のためだ。

一人暮らしの気楽さをとるか、認知症になって家族に迷惑をかけるのをとるか、どちらかだ。しかし、多くの人は気楽さを優先させるだろう。
 
「年をとって気兼ねしながら他人と一緒に暮らしたくない」という気持ちがある。

老人はそれまでガマンしてきた年月が長いから、老い先短くなった今、もうこれ以上ガマンしたくはない。
 
そういう理由から一人暮らしを続ける。
娘夫婦や息子夫婦からの同居のさそいを断って。

娘や息子が遠方にいる場合は、住み慣れた家や地域への愛着もある。
 
こうして認知症になった場合、「どこまで一人にしていいものか、一人暮らしの限界はどこか」という問題が出る。

施設入所を望んでも「すぐに」というわけにいかない。
 
認知症の人を一人にしない、これが基本だと思う。
なぜなら「一人でいる不安」が認知症を悪化させるからだ。

一人でいる時間が長ければ長いほど不安感が増して、ストレスが大きくなり脳細胞が自滅し症状が悪化する。
 
認知症の人は一人では何もできない。だから一人でいる時の不安感は強い。認知症の人はいつも誰かが側にいることで安心感が得られるようだ。
 
だから、できるだけ一人にしない工夫がいる。

デイサービスとヘルパーさんの派遣で毎日誰かが側にいるようにする。
お弁当の宅配などもいいだろう。
 
しかし、電話に出なくなったり、ヘルパーさんが訪問した時に家のドアを開けなかったりするようにもなる。

その時が、一人暮らしの限界かもしれない。
 
外部との接触が困難になった時、そこで放置すると「ひきこもり」になり症状悪化が進む。

そこまでに至る前に施設入所や家族との同居などで解決すべきだろう。
 
「いつかは施設入所や介護同居を」と考えているなら、時期を逸しないことだ。
本人が一時的には嫌がっても、結果的には本人のためになるから。

認知症の早期発見と同様に、不安の少ない環境整備も「症状悪化を少しでも遅らせる」ためには有効だと思う。


認知症の進行と一人暮らしとは