親の介護、負担は一万円程度で。。。。。
親の介護費をどこまで負担するか、負担できるか。
介護は何年になるかわからない。三年から十年というのが一般に考えられている期間だろうが、統計の取り方にもよるので十年以上というのも少なくはない。
うちのおばあちゃんだって、「ほとんど寝たきり」の状態で老人マンションに入居し、いつの間にか五年が過ぎた。別の施設に行ってたらどうなっていたかわからない。
親身になって世話をしてくれるスタッフに恵まれたからこそ、ここまで長生きできているのかもしれない。それを思うと他の施設に移す気がしない。費用がかかっても。
本人にしても五年も住んでいるともう我が家という気持ちがある。入居後一年ぐらいから「自宅ではもう暮らせない、ここで一生を終える」と家族に言うようになった。
その本人の希望を尊重してあげたいが、費用の問題がある。年金と貯金と自宅を貸した家賃収入とでまかなえる金額ではないからだ。
本人は介護は三年から五年を想定していたと思う。介護が必要なのは寝たきりになってからだと思って。実際は寝たきりになる前の五年間にも介護費がかかった。
これから五年から十年、またはそれ以上(胃ろうで寝たきりで百歳を超える例もある)介護費がかかるとなると、本人の想定の数倍の費用になる。貯金は足らない。
親の介護のために払うのは毎月一万円程度がいいそうだ。日経新聞の家計相談でファイナンシャルプランナーの畠中さんが答えているのを見ると。
畠中さんは、「老人ホームの月額は年金の範囲内に収まるのが理想。不足するとしても一万円台、三万~四万円となると、子供の老後資金計画に響く」と言っている。
確かにそうだ。親のために毎月三万円払うのではなく、その分を毎月貯金していれば十年で三百六十万円、自分の老人ホームの入居金が用意できる。
うちのおばあちゃんは「子供たちに迷惑をかけない、世話にはならない」と言っていたが、人生は予定したようにはならない。想定外の晩年になってしまった。
親の介護をしながら、それを教訓として自分の老後を考えるべきなのだろう。同じような苦労を子や孫にさせないために。