これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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他人なら認知症介護も笑い話だ

ペコロスの母に会いに行く」という漫画が売れているらしい。
 
原作者の岡野雄一さん(63歳)が認知症の母(90歳)のことを書いた漫画を自費出版したところ、地元の長崎の書店でベストセラーになり、ネットでも話題になった。
 
映画化されることになり、今ちょうど製作中だそうだ。(母役は赤木春恵さん) どんなものか、「たちよみ」してみた。また、週刊文春のサイトにも紹介記事があった。
 
以下はその週刊文春の原作者インタビューの抜粋。原作者のお母さんはグループホームで暮らしているそうだ。
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「お袋が脳梗塞で倒れてからは施設に入れているので、自分は介護をしていないという意識があったんです。
 
ですから、介護に携わる方々から温かい感想をいただいたのは意外でした。4年前に1冊目を自費出版した時に売れたのは約300部。
 
今回、単行本化をはじめこれほど注目していただいたのは、ここ数年で介護の問題への関心がより高まったからなのかもしれませんね」(岡野さん)
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書評を見ると、「泣ける」そして「笑える」らしい。抱腹絶倒だそうだ。詩人の伊藤比呂美さんの言葉もある。「今あたしはこれに夢中です」だと。
 
認知症老人のボケた言動は、他人から見ると「笑える」だろう。おかしなことばかりだから。身内であるがゆえに、何とも言えない複雑な気持ちになり、悩みもする。
 
他人になりきるとラクになる。つらくなくなる。笑ってすませることで、余裕を持てる。客観的に判断できるようになり、より早く合理的な解決法を選べるだろう。
 
介護をラクに乗り切るのも、人生を楽しくおくるのも、すべて自分の心の持ちかたによる。気持ちを切り替えて、ラクに、笑って過ごすことに努めようと思う。
 
赤木さんと言えば、「渡る世間は鬼ばかり」のドラマ。うちのおばあちゃんは最初からずっと見ていたから、ボケてなかったら秋公開のこの映画を楽しめただろうに。
 
自分だけはボケないと思っているお年寄りには見てもらいたい気がする。