年寄りには
寒い時、暑い時もあぶないが、この時期も要注意だ。
暖かくなって、桜も咲いて、普通なら「いい季節」になったが、老人は違う。寒い冬をやっと耐えて過ごした、その影響なのか、気温の急激な変化に弱いのか。
介護するほうも、家族にしても、油断がある。「もう暖かくなったから安心」という気持ちがどこかにある。インフルエンザなどの感染症にそなえ身構えていた冬と違って。
ケアマネージャーさんが近くの病院に連れて行ってくれた。検査してみないことには何もできないから。土曜日はいつも休みなのに、ありがたいことだ。
休みのときも担当の老人に何かがあると駆けつけてくれる。介護の仕事上避けられないことだろうが、休みも休みでないのは大変気の毒だ。申し訳ない。
しかし、一週間に一度しか見ていない家族よりも、毎日見ている介護スタッフのほうが病状をよく理解しているから、医師に詳しく説明ができる。診断がつきやすい。
こういう人は脳の血管の詰まりが日常的に起こっているのだろう。血液検査では異常がなくても、脳を撮影すればいくつかは梗塞の跡があるのは。
今回は軽いもので入院するほどのこともなかったのは幸いだった。冬が終わって春になる、そんな季節の変わり目は要注意だ。