これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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在宅介護の六割が低栄養

在宅介護の高齢者の六割は低栄養だそうだ。
 
厚生労働省の調査によると、在宅介護を受けている高齢者の六割は低栄養の傾向があるそうだ。内訳は、低栄養状態の人が13%、低栄養のおそれの人が52%。
 
原因は何か。うちのおばあちゃんも自宅にいた時は低栄養だった。栄養バランスも何も考えてないから。一人暮らしの高齢者は皆似たりよったりの食生活なのだろう。
 
高齢者は食べたいもの、好きなものしか食べない。作るのがめんどうで、外食やお弁当、買ってきた惣菜ばかりになる。特に認知症の高齢者の一人暮らしはそうだ。
 
バランスのいい高齢者用のお弁当を配ってくれるサービスもあるが、糖尿病食や低塩食、噛む力の低下した人の「やわらか食」などは地域によっては普及していない。
 
また、認知症だとお弁当を配達に来てくれても、ドアを開けて受け取ることができない人もいる。めんどうだったり、妄想が出てひきこもっていたり、眠っていたりで。
 
スーパーやコンビニで売っているものは、味付けが辛すぎたり、かみにくい形態だったりで、老人には食べにくいものが多く、食べるものが偏ってしまう。
 
うちのおばあちゃんは、おにぎりや菓子パン、牛乳やヨーグルト、野菜ジュースにバナナ、このようなものばかり朝も昼も夕も食べていた。その上、食べるのを忘れる。
 
食べたつもりになって眠ってしまう。認知症はおなかもすかないのだろうか。かと思ったら、食べたばっかりでも食べたことを忘れて、また食べる。
 
きちんと食事をとれないから、食後の薬も飲んだり、飲まなかったり、になる。
 
認知症の高齢者の一人暮らしは不可能だ。介護認定では、食事が「自立」であっても、きちんと三度三度、規則的に適量を食べているとは限らない。
 
自力で食べることができ、薬を飲むことができていても、脳がそれをさせないから。
 
24時間包括介護で、朝昼夕の食事時と、寝る前の薬の服用がある場合はそれも含めて、一日に3~4回ヘルパーさんが訪問してくれれば何とかなるだろう。
 
それでないと、食事もできず薬も飲めない。認知症老人の一人暮らしを可能にするような環境が整わない限り、在宅介護は難しいと思う。