これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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耳管と気管

年をとると耳管も気管もフタが壊れてくるのだろうか。
 
老人はだんだん聴力が衰える。その原因の一つに滲出性中耳炎があるが、中耳に炎症が起きていても老人だと痛みも熱も少ないために悪化するまで気がつかない。
 
知らないうちに炎症が進み、難聴になっていくようだ。この中耳炎の原因は耳管のフタにある。耳と鼻をつなぐ耳管のフタをきちんと開け閉めできないことによるらしい。
 
風邪をひくなどでウイルスが鼻の粘膜で増殖し、それが耳のほうに移って炎症を起こす。普通、炎症で出た膿や組織液は耳管を通って鼻に流れるので問題はない。
 
耳管のフタが開かないと、中耳に膿や水がたまる。たまり続けることで慢性化し、たまった水がじゃまして音が聞こえ難くなる。こうして難聴になる。
 
耳管のフタを開閉しにくくなるのは老化によるものだと言われている。フタを動かす筋肉が弱るのか、それともやはり脳の働きなのか、両方なのかだろう。
 
老化によって嚥下が困難になるのも同じだ。食道に行くべき食べ物や飲み物を誤って気道に入れてしまうという「誤嚥」が老人には起こりやすい。
 
誤嚥の原因は、気管のフタをする筋肉が弱って(筋力低下)か、脳の担当分野の働きが悪いせい(脳機能障害)なのか、どっちなのだろう。両方かもしれない。
 
耳管は「あくび」、気管は「つばを飲む」という動作で「筋トレ」できるだろう。この二つは連動または連係しているような気もする。
 
それなら、この二つの「筋トレ」をして筋力を保持できれば、難聴にもならず、難食難飲=嚥下障害にもならずに老後も楽しく過ごせるのだろうか。
 
脳の機能低下のほうも同時にリハビリをしていくとすれば、可能かもしれない。耳管のフタと気管のフタ、きっちり開け閉めできる老人になれる。
 
小さな筋肉の力が如何に大事なものかがわかる。