これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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これが認知症なんだ (344) 胃ろう設置の判断

<That's Ninchi Show  No.344 >
 
胃ろうは付けないことに決めている。
 
ただし、一時的な胃ろうの使用については別だ。終末期の延命という意味での胃ろう造設は考えていない。あまり効果はなく、本人の苦しみが長びくだけらしいから。
 
脳梗塞の発作などにより、一時的に嚥下能力が低下し、経口摂取ができなくなった場合は、当然胃ろうを付けることに同意するつもりだ。
 
回復の見込みがあり、時期をみて嚥下リハビリをして、再び経口摂取できるようになる、そういうケースには栄養状態の改善策として胃ろう造設をするべきだろう。
 
ここで問題になるのは医師が明確に答えてくれないことだ。回復の可能性について、「高齢だから、認知症だから・・」とあいまいな態度をとる人がいる。
 
また、胃ろうを付けたあとのことも何の情報も与えられない。「病院は付けるのが仕事、あとは知らない、施設におまかせ」と言わんばかりだ。
 
医療と介護の連携など、きれいごとを言うだけで、現実にはない。
 
胃ろうをはずすまでのロードマップを示して、嚥下リハビリを受けるには誰に、どこに依頼すればいいかを教えてもらいたい。
 
付けたら付けっぱなし、あとは介護施設におまかせという医療側の態度はどうなのだろう。それでもどこからも文句が出ないからいいのだろうか。
 
医師に介護の知識がなく、あっても忙しくて説明できないのなら、病院のケースワーカーさんがいるではないか。地域連携室などという所にいてめだたないのだが。
 
胃ろうを付ける前、付けたあと、十分に本人や家族に情報を提供してくれたらどんなにいいだろう。知らなかったではすまされないことだ。後悔しても遅い。
 
医療・介護側と同じだけの情報があってこそ、家族は胃ろうの是非を判断できる。何の情報もなく、医師が言うから、施設が勧めるからでは判断できない。