これが認知症なんだ (342) 精神科系の老人施設
<That's Ninchi Show No.342 >
発達障害や、その境界線上の人が年をとると・・
明らかに発達障害とわかる人の他に、その何倍何十倍かもしれない多数の、境界線上の人がいる。上手に社会に適応して暮らしていて普通の人と区別できない。
本人も家族もそういう意識がない場合もある。そういう境界型の人は「ちょっと変わった人」と言われ、親は「しつけができず、育てまちがった」ぐらいに思っている。
社会性や適応性、協調性、コミュニケーション能力などの、人間社会に必要な基本的能力に問題があると、普通の人の中で暮らすのはそれだけストレスが多くなる。
ストレスが多いということは、病気になりやすく長生きできない。普通の人よりも格段に多いストレスを解消するために、酒を飲み、アルコール依存症になることもある。
しかしその中には、環境に恵まれてストレスを感じずに老人になるまで過ごせる人もいるはずだ。嫌なことはすべて周囲に押し付けて好きなように生きてきた人が。
そういう人が認知症になったらどうなるのだろう。
家族ではとても無理だ。想像するだけでおそろしい。
こういう人の落ち着く先を考えるべきだ。精神科系の老人介護施設は必要だと思う。