これが認知症なんだ (340) 終の棲家
<That's Ninchi Show No.340 >
老人施設を選ぶときも費用が第一だ。
十万円、十五万円、二十万円、三十万円、このどれにするか、どれだけ払えるかで、選択肢がしぼられてくる。
独居や老人だけの世帯で低収入だと、「限度額申請」をすれば毎月三万円程度の補助が出るから、十万円以下という可能性もある。
地方によっては十五万円前後の老人マンション(高齢者専用賃貸住宅)もあるし、有料老人ホームでも探せばないこともない。
二十万円前後では老人マンション、有料老人ホーム。
三十万円以上では高級老人マンション、高級有料老人ホーム。
費用の次に考えるのが、どの施設がふさわしいかだ。しかし、現実には「空いている」所が少ないから、「空いている」施設の中からしか選べない。
なぜならこの三つは「特養の待機者」が多く、特養が空くとそちらへ移っていくから、自然と「空き」が出る。誰かが亡くなるのを待つのではないわけで。
本人の適性や家族が通いやすいかなどを考えて施設を選ぶべきなのだろうが、現実は厳しい。終の棲家もおカネしだい、貧乏人には選ぶ余地などないようだ。
家族による在宅介護が難しくなって、もう限界だと感じていても、条件の合う施設に空きがなかったらどうしようもない。毎月三十万円払えるのならいいが。
そういう家族の悩みもある。
2014年度から売り出すそうです。
木造二階建て、20室程度で、家賃は相場の二割から三割安くできるとか。
「老人アパート」という感じでしょうか。