加湿器
冬は乾燥している。室内を加湿する必要性はあるが・・
石油ストーブは水蒸気が出ているというが、エアコンだと、風を弱めていても室内が乾燥し過ぎて老人は嫌がる。のどが弱い人は特に。うちのおばあちゃんもそうだ。
先日の老人施設の火事、原因は入所者の個室にあった加湿器のショートらしい。
なぜ個室に置いてあったのだろう。インフルエンザ予防にも加湿器は役立つから、そういう理由もあったのだろうが、これは本人の私物なのだろうか。
加湿器は手入れが大変だ。超音波式でもスチーム式でもハイブリッド型でも、水を替えてさっと洗うだけではすまない。長年使っていたからよくわかる。(今は必要ない、オイルヒーター暖房なので)
水あか、水道水のミネラル成分がたまってきて、白い固形物があちこちに付着し、簡単にはとれなくなる。お酢で溶かして、ブラシでこする。
そんな面倒なことを、認知症の老人ができるわけがない。また、忙しいヘルパーさんにこれ以上負担をかけたくない。それで、おばあちゃんの部屋には置いていない。
それに何より高温スチームをさわると危険だ。乳幼児がスチームで火傷するという事故も聞いたことがある。危険なものは置いてはおけない。
老人のための加湿は、昔のようにぬらしたバスタオルをかける、それでいいのでは? 電気製品は古くなると発火するものだ。認知症の人には扱えない。
認知症だと発火する前の異常に気がつかないから。異常音も焼けるようなにおいも、何もわからない。わかったとしても誰かに伝えることができないこともある。
ただ、ぬれタオルでも危険があるかもしれない。認知症の人は何をするかわからないから。この問題も解決は難しい。植木鉢ならどうだろうか?