これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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これが認知症なんだ (335) インフルエンザの季節

<That's Ninchi Show  No.335 >
 
インフルエンザの季節は特に老人マンションに入居してよかったと思う。
 
老人マンションに入居してよかったと思うことは多い。特養(介護老人福祉施設)や老健(介護老人保健施設)に比べて費用は高いし、掃除や買い物など家族の負担する仕事があるが、そのマイナス面を補っても余りがある。
 
施設と違い、「自由さ」と、プライバシーが保たれていること、またある程度の個別対応も可能なこと、介護度があがり、「ほぼ寝たきり」になったからといって追い出されないことだ。
 
近頃、老人マンション(高専賃)を「高収益をもたらす投資」と考えて、この業界に参入する業者や個人地主が多いようだが、そういう所は長くは住めないかもしれない。
 
どこかで聞いた話だが、重度になると「うちは特養ではないので・・」と言って追い出しにかかるらしい。認知症老人は環境の変化に弱いのに転居させられるとは。
 
この季節、インフルエンザの流行期は特に施設入所でなくてよかったと思う。老人マンションは食堂以外は他の入居者と接触がないから、感染の危険が少ない。
 
食堂へ行くのにエレベーターを使うから、ここだけは要注意だが。あとはヘルパーさんや家族が気をつければいい。他の入居者の家族からの感染の心配はない。
 
施設だと大部屋は言うに及ばず、個室でもドアはあけっぱなしの所が多く、認知症の徘徊老人は自由に各部屋を出入りしている。感染を防ぎようがない。
 
また、施設ではインフルエンザのせいで突然家族の面会ができなくなることがある。
 
入所者が何名かインフルエンザにかかった場合や、その地域で大流行している場合に、拡大させないため、また予防措置として外部との接触を遮断する。
 
老人マンションではこれはない。施設ではなく、自宅だから。施設のようであって、なおかつ自宅のような自由さがある、これが老人マンションのいい所だ。
 
何週間も面会ができないとなると、家族としては不安だ。様子を聞いて元気だとわかっていても、顔を見られないとなると心配なものだ。
 
面会禁止になると、家族は差し入れや、洗濯物を持ってきても玄関までだ。そこで職員さんに渡して、様子を聞いて帰っていく。
 
入所者の様子を玄関で見られるように、たとえば携帯のカメラで写してくれたら、少しは安心できるのだが。電話で話すこともできない老人もいるので。
 
ペットや乳幼児の一時預かりサービスで、保育室の映像が飼い主や保護者の携帯なりPCで見られる所もあるそうだ。老人施設も応用してくれたらと思う。