これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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これが認知症なんだ (333) なりやすい人

<That's Ninchi Show  No.333 >
 
長生きすると誰でも認知症になる。「なりやすい人」などと一言ではいえない。
 
しかし、ある特定の病気を持っている場合、そのまま何もしないでいると、認知症に進行してしまう、そういう傾向が見られることは明らかになっている。
 
一つは、血流不全をもたらす病気の場合だ。(脳の血流が悪いと認知症になる)
 
高血圧、高コレステロール高血糖、という生活習慣病の素になる三悪は、血管の老化を進め、血流を悪化させ、認知症の発症を早める。
 
脳梗塞の既往症や糖尿病の持病があるなら、いずれ認知症に進行すると覚悟して、予防につとめるほうがいい。医師は何も指示してくれないから気がつかないが。
 
二つめは、パーキンソン病など脳神経系の病気がある場合だ。
 
そしてもう一つは、精神科系の病気だ。老人性うつ病などの。精神科系の薬の副作用で、眠ってばかりいて脳の働きが悪くなることもある。
 
これらについて、担当の医師は何の注意もしてくれないものだ。
 
うちのおばあちゃんの時がそうだから。担当医は家族にも本人にも、認知症を発症しやすいことは一言も教えてくれなかった。
 
脳梗塞を治す、脳梗塞の再発を予防することだけしか、医師の頭にはない。専門医とはそうだ。自分の専門のことしか情報を提供してくれない。
 
退院後に近所の内科クリニックで、再発予防薬を処方してもらっていたが、この医師もまた同じだった。家族にも本人にも「認知症になりやすい」とは教えてくれない。
 
脳血管系の疾患があると認知症に進行しやすいと知らなかったわけでもないだろうに。それとも一般の開業医は認知症をよくわかっていないということなのか。
 
当時七十二歳、まだ若かったから。認知症は八十歳、九十歳のものだと、この医師も思っていたのかもしれない。
 
病気によって発症が早まる。七十代前半でも六十代でも認知症になる。予防が第一だ。発症してしまってからでは遅い。とめられない。
 
認知症になりやすい病気があると知っていたら・・「後悔先に立たず」ということだ。