これが認知症なんだ （３０４） 現状維持（安定）

＜That's Ninchi Show  No.304 ＞

 

認知症は治らない。現状維持が最高目標だ。

 

脳梗塞が再発して、要介護３になってからは「いつ歩けなくなるか」という段階だった。実際、退院する時は車椅子、そのまま「寝たきり」になる心配は大きかった。

 

老人マンションのスタッフの努力のおかげで、昔のように歩いて食堂に行っている。この点では、老健（介護老人保健施設）などに行かなくてよかったと思っている。

 

施設ではそのまま車椅子になってしまっただろう。それでも文句は言えない。脳梗塞の予後で、後遺症もあり、認知症でもあるなら、それが普通の経過だと言われる。

 

その介護保険の有効期限が切れるので、最近更新した。あれからもう二年もたったのだが、認定は要介護３のままで変わらなかった。また二年間の有効期限がある。

 

この認定からすると、現状維持ができている、ということだろうか。

 

介護保険の認定は地方自治体によって、甘いところ、厳しいところがある。財源と要介護老人の人数によるもので、甘くできない事情もわからないこともない。

 

歩けてはいるが、以前よりはずっと筋力が落ちて、身体の動きは悪い。要介護４にならないまでも、３．５ぐらいにはなっているだろう。

 

ケアマネージャーさんは、「長期間、安定しています」と言っているから、やはり現状維持に成功したということだ。かわらないこと、それは喜ばしいことだから。

 

あいかわらず、介護拒否も続いていて、お風呂は週に一回入っているのかどうか。

嫌がって爪を立てるからか、若いヘルパーさんが来なくなってしまった。

 

おとなしい認知症になるには、まだまだ先が長いようだ。